人事制度 |カンタンすぎる 人事評価制度 なら、あおいコンサルタント㈱

ブログ

BLOG

0135回:私を育ててくれたマネジメントシステム(2023-11-14更新)

前回の内容をごく簡単にまとめますと、人事制度構築・人事評価制度(人事考課)構築指導を受注すべく、その当時、多くの企業からニーズのあったISO9001コンサル業務を開始しようと思ったからです。

まずは、非常にニーズの高いISO9001コンサル業務をドアノックツールとして受注しその後、人事制度コンサルを受注しようと思ったのです。
(バックエンド商品として人事制度コンサル)

そこでISO9001コンサルを実施するためには、まずは、ISO9001審査員を目指すことにしたのです。

ISO9001審査員は、簡単に説明すると3ランクあり
・主任審査員
・審査員
・審査員補
です。

「私は、ISOの審査員です」と自己紹介される方の70%は、自分一人では審査が出来ない「審査員補」なのです。

私は、当然、最高位の主任審査員を目指すのですが、
いきなり、主任審査員になれるわけではなりませんのでまずは、二種類のセミナー、最後の修了試験に合格しその他の条件をクリアして「審査員補」として登録できたのです。

でもこのままでは、審査の実務経験がありません。
正直、コンサルを実施するうえで「審査員補」では、何も役に立たないと思ったのです(実際役に立ちません)。

その上の「審査員」「主任審査員」を目指すには審査登録機関と契約のうえ、審査員としての実務経験を積んだうえで、その他の条件をクリアしないと昇格できないのです。

そこで、片っ端から審査機関に電話して、審査員として契約していただけるのかを尋ねました。
ただ一機関を除いて。

その当時、ISO審査機関は、30ほどあったと思いますが、連絡したすべての審査機関に見事に断られました。
ただ、一社、私が食品関連の経験があることを伝えると興味を持っていただける審査機関がありましたが、やはり、スグの契約は難しいとのこと。

そこで、審査員として契約していただけるのか、連絡するのを避けていた審査登録機関にダメもとで連絡してみたのです。

その審査登録機関とは、日本規格協会です(JISの発行元ですね)。

なぜ、最初に連絡する対象から日本規格協会を省いたのかと申しますと、同協会は非常に敷居が高い気がして、かつ、審査登録機関の中で一番厳しい印象があったからです。

実際、その当時、審査員が接待を受けない唯一の審査登録機関ともいわれていました。
審査員が接待を受けてはいけないことは当たり前のことなのですが、当時は、接待を受ける審査員がたくさんいたのです。本当に問題でした。堕落した業界だったのかもしれません。

ダメもとで、日本規格協会に連絡して「外部審査員として契約していただけないでしょうか?」と尋ねたところ、
「一度、面接に来てください」との回答。

一瞬耳を疑いましたが、その時、「名古屋から伺うのですが、契約前提と考えさせていただいてよろしいでしょうか?」とずうずうしい質問をしたところ、「そうです」との回答。

私は、更に半信半疑で当時、赤坂にあった日本規格協会審査登録事業部へ面接に伺い、契約していただいたのです。

日本規格協会には、本当にお世話になりました。

いまこうして、マネジメントシステムの専門家として活動していられるのも、「カンタンすぎる人事評価制度」を開発できたのも、最強の「プロセス人事制度」を開発できたのも、日本規格協会のおかげだと思っています。

どのようのお世話になったのかと言いますと、本当によく育てていただいたのです。
鍛えていただいたのです。いろいろな方からよくして頂いたのです。

その当時、既に起業・独立しており、従業員も数人雇用していた私は、組織の代表であり、上司から評価される立場ではなかったのですが、日本規格協会では、評価の連続なのです。

研修を受講しては評価され、審査を実施しては評価され・・・。

常に良い評価ではなかったですが、全ての評価結果は自分自身納得できる内容でした。
そのとき気付いたのです。

ヒトは本能的に他人から評価されることを嫌う傾向にあるが、根拠が明確な評価結果であれば受け入れることができ、ヒトの本能として改善に努めるということ。

このことは、のちに「カンタンすぎる人事評価制度」の骨子となりました。

日本規格協会での審査活動は厳しくも楽しいものでした。

当時、私は200名ほどいる審査員の中で2番目に若く(当時35歳)、ご一緒させていただく先輩審査員の方は父親くらいの年齢の方が殆どでした(60歳超)。

その先輩審査員方にも非常にかわいがっていただき感謝しています。

また、日本規格協会で得た人脈も特別でした。
その中で生涯の友でもあり、尊敬できる先輩でもある、コンサルタントのK氏と知り合えたことは、私にとって一生の宝です。
ちなみにK氏は、以前、お話ししましたが私がブラジルの山奥の村で困っていても、来ていただける方です。

K氏の話が出たので、面白いエピソードを。

私は、名古屋在住ですが、日本規格協会の様々な先輩審査員に私が名古屋在住であると話すと「名古屋には、Kさんという若いけど素晴らしい審査員が居るのでいつか、一緒に行けるといいね」とよく言われたものでした。

そして、ついに、K氏と一緒に審査へ行くことが決まり、事前打ち合わせのために赤坂で初対面となったのでした。

K氏が中小企業診断士の傍ら審査業務を実施していることは聴いていたのですが、実際、初対面時にK氏と名刺交換した際、K氏から渡された名刺には、名前しか書いていないのです。

たしか、住所と電話番号は書いてあったと思いますが、肩書である、「中小企業診断士」の文言が見当たらないのです。
そうです!名刺のオモテには

K○ ○○

と、住所と電話番号だけ。

慌てて名刺のウラを確認したところ白紙。

そこで、私はすかさずK氏に「Kさんは、中小企業診断士ですよね。また、主任審査員ですよね 資格は名刺に記載しないのですか?」と。

それに対し、K氏は「別に資格で仕事を受注しているわけじゃないので 名刺に書かなくてもいいんですよ」と。

なんと、かっこいい!
あなたは、長嶋茂雄 か!

その後、私も見習い、名刺のオモテには資格を記載しなくなったのですが、
どうしても弱い私は名刺のウラに書いてしまっています・・・。トホホ。

【参考情報】人事評価制度とは?

TOP mail_outlineお問い合わせはこちら