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2021.2.20

人事評価制度

0134回:ISOから人事評価制度(人事考課)へ(2023-12-4更新)

ISOと人事評価制度

前々回は、あまりあり得ないことですが、従業員目線で書いてみました。

そして、前回は、社長目線に戻り「社長のハードル設定」について説明しました。

この「社長のハードル設定」(要求力量のハードル設定)は、「カンタンすぎる人事評価制度」を大きく成功させるためにぜひ試してみてください。
もちろん、一般的な人事評価制度(人事考課)でも効果がある取り組みです。

今回は、私の人材関連業務の原点を始めて説明してみようと思います。

(私の人材関連業務の原点:その1)

私は、平成3年に社会保険労務士として登録して、かねてから人事制度に興味があったので一年ほど猛勉強して書籍も数えきれないくらい読み漁りました。

ただ、書籍を読めば読むほど理解できないのです。
よくわからないのです。
断片的には理解できるのですが、相対的につながらないのです。

そんなとき、ある先生に出会い、その先生の有料セミナーを丸三日間受講しました。
そこで、「よくわからない」という霧が一気に晴れたのです。

その結果、よく理解できなくて書棚の飾りになっていた読み漁った人事制度関連書籍の内容も理解できるようになったのです。
断片的に理解していたことがつながったのです。

そう!点と点が線でつながったのです。

そこから私の人事制度コンサルタントとしてのキャリアが始まりました。

そこで、人事制度コンサルを受注してガンガン、指導していこうと思ったのですがなかなかそう上手くはいかず、社会保険労務士業務の傍ら人事制度指導を行っていました。

そんなとき、一大ブームとなったのがISO9001です。
ISO9001とは、品質マネジメントシステムのことです。
当時は、「品質システム」と言われていました(現在は、品質マネジメントシステム)。

そこで私は考えたのです。

企業にとって人事制度は取り組むべき課題だがニーズが顕在化しておらず、非常に売りにくいのです。
その点、ISO9001は直ぐにでも取り組みたい企業がたくさんあります。
そこで、まず、企業にISO9001を指導してから人事制度コンサルを受注しようと思ったのです。

要するにドアノックツールとしてISO9001で企業に入り込みバックエンドとして人事制度コンサルを受注する。

ただ、そこで問題が。

ISO9001の知識がゼロに等しいのです。
その当時のISO9001は、「品質システム」であり、まさに品質管理の仕組みです。

私自身、製造業に従事した経験もあり品質管理についてもある程度は理解していたのですが指導となると・・・自信がありません。

一般のコンサルであれば、付け焼刃の知識で勉強しながらコンサルを実施し実務能力を身につけていくのでしょうが、私も大雑把な性格ながら、その辺のところは
お客様に失礼だと思い、現状の知識で指導など出来ないと判断したのです。

人事評価制度(人事考課)については、一定の範囲までは、書籍等でも知識を身につけることは可能だと思いますが、その当時のISO9001はそうはいかないと判断したのです。
(その当時は巷に雨後の筍のなんちゃってISOコンサルも多数いましたが)

そこで、私がとった行動とは、「ISO9001の審査員になる」ということです。

ISO9001の書籍を読んでも知識を深めるには限界があるのです。

その点、審査員としての業務を担当することにより様々なISO9001に触れることができます。

例えば、100社にコンサルを実施したとしても、それは、100社に自分のやり方を押し付けただけなのです。
その点、100社の審査を担当すれば、100通りのISO9001が学べます。

確かに、審査終了後は多くのことは忘れてしまいますが、初めて行った審査先で「こんなやり方があるんだ」と非常に勉強になることがたくさんあります。

もちろん審査員としての守秘義務がありますからそれは厳守しますが、私のISO9001に携わる者としての知識はどんどん増えていくのです。

これらの理由から私は人事制度コンサルタント・社会保険労務士の傍らISO9001審査員を目指すことになったのです。

社会保険労務士がISO9001審査員を目指したのはその当時は私ぐらいだと思いますし、
現在でも社会保険労務士としての主任審査員は10名居ないと思います。
ましてや、私のように4規格の主任審査員で社会保険労務士は私だけでしょう。

では、ISO9001審査員になるためにはどうするのか?

まずは、五日間缶詰の研修に出席し、最終日の試験に合格しなくてはなりません。

研修初日、20名の受講生を前に講師から、「では、自己紹介を30秒以内でお願いします」と促され、私は山本なので、ヤ行ですから最後から二人目でした。

私の前の18名は、30秒どころか2-3分喋り倒していたので、私は何と場違いな場所に来てしまったのであろうか!
と、その場で帰ろうと思ったのですが、20万円以上支払っていたので踏みとどまり、最終日の試験もなんとか合格することが出来ました。

その後、また別の五日間研修も無事終了しさぁ、審査員デビューと行動を起こすのですがそれがなかなか大変で・・・(現在では、この2回目の五日間研修は免除)

この後のことは、次回に回します。

今回は、人事評価制度(人事考課)と直接は関連がないと思われたかもしれませんが、「カンタンすぎる人事評価制度」をなぜ、開発できたのか?
人事評価制度(人事考課)を指導するうえで非常に重要なことが含まれていますので話題にしました。
次回に続きます。

【参考情報】人事評価制度とは?

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